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100均フリーダム
装テン souten : japanese awnings
ペッ景 PET bottle scape

【ピクトさんグッズ取扱店】
・広島市現代美術館
・ふくやま美術館
・岡山県立美術館
・喜久屋書店 イオンモール倉敷店
・スタンダードブックストア茶屋町
・ジュンク堂書店 池袋本店(7階)

作成者:内海慶一
Author:UTSUMI Keiichi
picto@mx35.tiki.ne.jp
ライフログ


滝本晃司ライブ岡山2daysの記録

滝本さんが3年半ぶりに岡山に来てくださいました。
しかも4月23日・24日の2days!

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4月23日は岡山デスペラードでのライブ。滝本さんの岡山ライブは毎回、友人の福本伸太朗くんが企画しており、サポート演奏もしています。今回は初のライブハウス開催ということでさらに人数を増やし、なんと計4名のサポートメンバーが集結。曲によっては滝本さんを含め5人編成のバンドアンサンブルを奏でることになりました。

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バンド演奏、最高! 特にベースの音がブーンと入ってきたときは一気に心を持っていかれました。そしてパーカションの心地良いリズム、曲を彩るマンドリン、ピアニカ、口琴。大げさかもしれませんが、なんだか小さな奇跡を見ているようでした。

地元でこんなライブが見られるなんて。ちょうど各パートの楽器を弾ける人がいて、しかも滝本ファン・たまファンで。そんなメンバーが揃ったということが、なんともうれしかったです。みなさんありがとう!

ちなみにベースを担当したREDさんの師匠は、元マルコシアス・バンプの佐藤研二さん。たまファンならイカ天の5週目を思い出しますよねえ。

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師匠と同じ白手袋がまぶしいREDさん。弾いてるベースは佐藤さんから譲り受けたものだそうです。



そして4月24日は僕の企画でスライドトークショーを開催しました。これまでも岡山の滝本ライブでは、おまけコーナーで一緒にスライドショーをやっていたのですが、今回は滝本さんからの提案もあり、別日で独立開催することに。

僕もちょうど地元でスライドイベントをシリーズでやろうかなあと思っていたところだったので、その第1回という位置づけにさせていただきました。

題して、「滝本晃司スライドトークショー 公園にはすべり台を見にきた」。これはもちろん、滝本さんのたま時代の曲「公園には自転車できた」をもじったタイトルです。

イベントの告知記事はこちら→ http://pictist.exblog.jp/25049095/

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おかげさまでほぼ満席となりました。この2daysを楽しむために、なんと東京から来てくださった方も。

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事前に滝本さんに撮ってきていただいたすべり台の写真と、僕が撮った写真、そして投稿いただいた写真を織り交ぜながら紹介しました。

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「すべり台鑑賞家・滝本晃司」とトークできるなんて、感無量でした。10代の頃の自分に教えてあげたいです。

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スライドショーのあとは質問コーナーへ突入。事前打ち合わせなしで、みなさんからいただいた質問をぶつけていきました。

印象に残った回答をいくつかご紹介します。

●たまへの加入が決まって最初につくった曲は「夏の前日」。石川さんのパーカッションの感じとかをイメージしながらつくった。

●加入前からたまが好きでライブを何度も見に行っていた。たまの3人は歌を歌っている人が3人とも違うタイプなのに、3人とも声が好きだった。

●たまのアルバム『しおしお』というタイトルは自分の案。快獣ブースカの「しおしおのぱー」から。『でんご』は知久くんだったかも。でんごの意味はわかんない…
※2016年9月追記/のちに石川浩司さんに聞いたところ、『でんご』収録の「カニバル」のコーラスで誰が言い出したか「でんご、でんご」と言ってたから、だそうです。聴き返したらたしかに言ってる! 「森のー 中はー 静かーにー…」のところから。今まで気づかなかった。ただ「でんご」そのものの由来は不明…

●イカ天。3週目の「オゾンのダンス」は最初違う曲(「かなしいずぼん」だったかなにか)を考えていたけど、ケラさんに相談してアドバイスをもらい、「オゾンのダンス」でいくことにした。

●初めて曲をつくったのは中学2年生のとき。ボサノバチックなフォークソング。当時、荒井由実の「あの日にかえりたい」がヒットしていたので、その影響があった。

●歌詞をつくるときは、自分でも理解不可能な部分、自分でもいつも疑問が持てるような部分をあえて入れておく。


そして休憩をはさんで、生音ライブ。この日も福本くんがサポートで参加してくれました。

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僕はVJ(?)的に、後ろのスライドに写真を映写。会場のある奉還町界隈で撮影した装飾テントを流してみました。

滝本さん、リハのときに「生音だから、よく考えたら動き回ってもいいんだよね」と冗談っぽく言ってたのですが、ラストの曲では本当にギターを弾きながら客席の後ろへ移動! 前に取り残される福本くん。後ろから聞こえるギター、前で鳴るピアニカ。この空間でしか体験できない貴重なライブとなりました。

また次回も、福本くんたちと一緒に岡山でしか見られない滝本ライブを実現できればと思っています。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

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ライブ前に訪れた公園にて。すべり台に熱い視線を送る滝本さん。




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# by pictist | 2016-04-30 00:51 | イベント
ありふれた街の見え方が変わる『街角図鑑』


一冊の本で世界の見え方が変わってしまった、という経験をしたことありますか。『街角図鑑』(三土たつお/実業之日本社)はそんな本です。これを読めばきっと、いつもの見慣れた街が違って見えるはず。

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パイロン
ガイドポスト
防護柵
車止め
段差スロープ
タイヤ止め
単管バリケード
境界標
舗装
縁石・排水溝
マンホール蓋
井戸ポンプ
路上園芸
のぼりベース
電柱
信号機
道路標識
街路灯
カーブミラー
勝手ミラー
回収ボックス
郵便ポスト
雰囲気五線譜
装飾テント
送水口
透かしブロック
外壁
シャッター
擁壁
消波ブロック
擬木

どれも街を歩けばどこにでもある、ありふれたモノですよね。でもそれをじっくり見つめたことのある人は少ないのではないでしょうか。本書では、これらのモノの役割や種類を豊富な写真とともに紹介しています。

私も装飾テント(装テン)について6ページ寄稿しました。これまでに撮りためた2000点以上の装テン写真から選抜した30点を掲載。鑑賞ポイントを「形」「タレ」「骨」の3つに絞って簡潔に解説しています。

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参考:装テン : japanese awnings

本書を企画したのは、ウェブサイト「デイリーポータルZ」等で活躍するライターの三土たつおさん。こちらの記事が発端となりました。
http://portal.nifty.com/kiji/150528193661_1.htm

さらに遡ると、石川初さん(慶應義塾大学大学院教授、ランドスケープアーキテクト)の著書『ランドスケール・ブック ― 地上へのまなざし』の中のこんな一節に行き着きます。


「日常的に最も頻繁に目にしている普通の『もの』の由来や構造を解き明かしてくれる、街の『取るに足らないものたちの鑑賞ガイド』があるといいと、ずっと考えている」



この石川さんの希望が三土さんに宿って生まれたのが『街角図鑑』であると言えるかもしれません。実はさらに以前、2009年に三土さんがこんな記事を書いています。

石を見分けたい|デイリーポータルZ

昔からこのような欲望が三土さんの中にあったのだということが分かりますね。

もちろん石川さんも本書に寄稿されています。

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新しい知識を得て「へえ、知らなかった」と思う以前に、そもそもそれを立ち止まって見つめたことがなかった……ページをめくるたび、繰り返しそう思わされます。

この本は大人も子供も楽しめるはず。小学生なら夏休みに自分なりの調査対象を決めて「街角図鑑:○○篇」をつくってみるのも楽しいのではないでしょうか。

いや、大人もぜひやりましょう。自分なら街角図鑑に何の章を付け加えるか……そんなことを考えながら散歩してみてください。いつも見ている近所の風景が、ガラッと変わって見えますよ。


『街角図鑑』
三土たつお 編著
実業之日本社
2016年4月28日発行
ISBN : 978-4-408-11183-4
四六判160ページ(オールカラー)
本体価格 1500円+税



『街角図鑑』の出版記念イベントを
6月11日に岡山市で開催する予定です!
近日中に告知記事をアップします。




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# by pictist | 2016-04-28 23:39 | 執筆
【ピクトさんレインポンチョ 】リリース

去年から企画に取りかかっていた
新ピクトさんグッズがついに完成しました。
梅雨に間に合った!

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ピクトさんレインポンチョ 。
雨の日にツルン!と転んでしまわないように、
胸元でピクトさんが守ってくれている合羽です。

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製造元は岡山県のレインウェアメーカー、スミクラ株式会社。
シェアトップクラスの業界大手で、創業はなんと明治41年。
近代日本の雨具の歴史をつくってきた老舗です。

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「晴れの国」と呼ばれる岡山にちなみ、
「おひさまオレンジ」と「あおぞらブルー」の2色を製作しました。

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袋付きです。オレンジはレインポンチョと袋は同じ色ですが、
ブルーはレインポンチョより袋のほうが少し濃い色をしています。

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このレインポンチョを着て転倒したら本当に恥ずかしいので
気合いを入れて歩いてください。

岡山県立美術館ミュージアムショップと
こちらのオンラインストアで販売しています。
http://mon.cifaka.jp/?pid=101578487



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# by pictist | 2016-04-26 00:40 | ピクトさん
『100均フリーダム』Kindle版リリース

『100均フリーダム』のKindle版がリリースされました。未読の方はこの機会にぜひ。決して飲み物を飲みながら読まないでください。
http://www.amazon.co.jp/dp/B01D9KW276/

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『100均フリーダム』購入者の感想をこちらからご覧いただけます。数百人分の感想ツイートです。
http://togetter.com/li/70436

まずは無料サンプルをご覧いただければ。(PCの場合はamazonの販売ページの右側に「無料サンプル」ボタンがあります)

元になったウェブサイト「100均フリーダム」もどうぞ。もちろんウェブサイトで紹介していない作品が本にはたくさん載っています。

【Kindle初心者の方へ】
Kindle本はKindle端末がなくても読めます。Kindleアプリ(無料)をダウンロードすれば、PCやスマホでの閲覧が可能。PCにはPC向けアプリを、スマホにはスマホ向けアプリを入れてください。無料で読めるKindle本(青空文庫など)もたくさんありますよ。

『100均フリーダム』は現在4刷。第2回ブクログ大賞エッセイ部門(2010年)に入賞したり、ブックファースト新宿店「名著百選2014」に選出されたりしてます。

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壇蜜もおすすめです。



こちらはNHKの「週刊ブックレビュー」で紹介されたときの動画。
(あとで消します)
週刊ブックレビュー|『100均フリーダム』




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# by pictist | 2016-03-27 23:05 | 執筆
滝本晃司スライドトークショー 『公園にはすべり台を見にきた』


日本ピクトさん学会presents 文化系スライドトークイベント Vol.1
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
滝本晃司スライドトークショー 『公園にはすべり台を見にきた』
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2016.4.24 sun|okayama KAMP


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оО 「すべり台鑑賞家」滝本晃司が復活します

ミュージシャンとして活躍する滝本晃司さん(ex.たま)が、かつて「すべり台鑑賞家」でもあったことはファンの間では有名。長らく公園から遠ざかっていましたが、今回、すべり台鑑賞家・滝本晃司がついに帰ってきます。


оО 日曜の昼下がりにまったりと

みんなで一緒にすべり台および公園遊具の写真を見ながら、日曜の昼下がりにふさわしいゆるゆるトークを繰り広げたいと思っています。会場はカフェです。お好きなドリンクを飲みながらくつろいでご鑑賞ください。


оО 滝本さんに聞いてみたいこと、ありませんか

スライドトークとは別に質問コーナーを設けて、滝本さんにインタビューします。聞いてみたいことがありましたら、予約時にメールにお書き添えください。「デビュー当時の思い出」のような広いテーマでもいいですし、「最初につくった曲は?」というピンポイントな質問も歓迎です。一人何個でもOK。


оО 生音ミニライブもあります

前日の4月23日はデスペラード岡山で滝本さんのライブがあります。演奏はそちらで堪能できますが、こちら24日のスライドイベントでも、おまけでミニライブをやってもらえる予定です。きっと前日にやらなかった曲も聴けるはず。岡山でしか見られない滝本晃司トーク&ライブ、ゆっくりお楽しみください。


FBページもつくりました。
https://www.facebook.com/events/920156058103988/

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

♯ 滝本晃司スライドトークショー 『公園にはすべり台を見にきた』

【内容】スライド鑑賞トーク(すべり台と公園遊具)
    滝本さんへの質問コーナー、ミニライブ
【出演】滝本晃司(ex.たま)
    内海慶一(日本ピクトさん学会)
    福本伸太朗
【会場】KAMP(キャンプ/岡山市北区奉還町3-1-35)
    http://kamp.jp/
【日時】2016年4月24日(日) 14:30〜16:30(開場14:00)
【料金】2000円+1drink(500円)
【予約】下記メールアドレス宛てに、お名前と予約人数、
    電話番号をお送りください。
    picto@mx35.tiki.ne.jp (内海慶一)
    *滝本さんに聞いてみたいことがありましたら
    質問内容をお書き添えください。
    どんな質問でも構いません。何個でもOKです。
    *3日以内に返信いたします。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

デスペラード岡山のライブ予約はこちらからどうぞ。
http://www.desperado-okayama.com/live.html



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# by pictist | 2016-03-16 03:13 | イベント
【書籍】好奇心をぐりぐり刺激する対談エンターテイメント

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『ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市』
東浩紀・大山顕 共著
幻冬舎新書(幻冬舎)
2016年1月29日発行

東浩紀さんと大山顕さんの共著『ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市』が刊行されました。まえがきに僕の名前が出てくるから宣伝します……というわけではなく、めちゃくちゃ面白いからみんなに読んでほしいのです。

まだ僕も途中までしか読んでないけど、面白いことはすでに分かってまして。なぜならこの本は、過去4回にわたる東さんと大山さん(ゲスト・石川初さん)の対談の内容をまとめたものであり、僕はその対談をすべてニコ生で視聴済みだからです(現場に行けない地方在住者のつらさ)。

タイトルだけだと内容が分かりづらいかもしれませんね。ショッピングモールの話がそんなに面白いの? 商業施設うんぬんって興味ないし……と思ったあなた、ちょっと待ってくれ。この本には、たとえばこんな話が出てきます。


・セイタカアワダチソウは社会制度の隙間に生えている。

・ぼくたちはいつのまにか、「シェアできない写真は撮る価値がない」と思うようになっている。

・昭和40年代くらいまでは、飲み会のあと家に同僚をつれてくることは不自然な行動ではなかった。今はそんなことしない。なぜか。

・欧米の住所は通りを基準にしたストリートシステム。日本の住所は番地を基準にした田んぼシステム。京都だけが例外。東京も江戸時代はストリートシステムだった。

・デス・スターがかっこいいのは、外観がバックヤードだから。

・人間は芝生を植え、刈ることで芝生を支配していると思い込んでいるけど、実は逆。芝生は人間を利用して自分たちの勢力範囲をどんどん広げている。

・ファミレスからファミリーがいなくなった。

・ディズニーワールドではすべてのパークの入口に星条旗が掲げられている。なぜアメリカでは、ポップカルチャーがかくも屈託なくナショナリズムを担うことができるのか。

・かつて建築には必ず表と裏が定められていたが、ショッピングモールにはそれがない。いわば、外側はすべて裏で、内部こそが表。

・世界中のモールは同じ文法でつくられている。初めて行った人間でも何がどこにあるか直感的に分かる。そしてモールの中ではみんな同じふるまいをする。人種も宗教も政治体制も越えてしまっている。

・日本のディズニーランドの「ジャングルクルーズ」のジャングルに植えられている植物はビワ。

・吹き抜けがあるのがモールで、ないのが百貨店。


ね、こういう話そそられませんか? それとも、よけいにわけが分からなくなった? 本人たちもこの対談を「放談」と言ってますが、これは論理と検証を積み重ねるようなカタコリ型の対談ではありません。脇道と本筋を行ったり来たりするうちに様々なアイデアが生まれ、彼ら自身も予想しなかった場所へ到達してしまうという、好奇心をぐりぐり刺激する対談エンターテイメントなのです。

合言葉は、ノー・エビデンス(根拠なし)!

とはいえ、ちゃんと概要説明もしておかなくてはならないと思うので、東さんによる本書のあとがきから一部を引用します。これが端的に本書の意義を伝えていると思います。


ショッピングモールについて考えることは、現代人の都市空間や公共空間への欲望そのものについて考えることに直結している。にも関わらず、ショッピングモールは知的な議論や観察の対象になってこなかった。ショッピングモールといえば軽薄で安価な「大衆消費」の象徴で、地元商店街が善で大規模商業施設は悪で、「まとも」な都市論や建築批評は商店街の側に立つものという図式が、数年前までほぼ自明視されていた。しかしそれは、あまりにも視野が狭い見方ではなかろうか。百歩譲って、ショッピングセンターの乱立が社会を荒廃させるのだとしても、それならばなぜ人々はその「荒廃」を求めるのか、と問う必要がある。


タイトルが示す通り、本書で取り上げられる話題はショッピングモール「から」始まってさまざまな方向に飛んでいきます。好奇心の海をクルーズしているような気分。どこへつれていかれるか分からない、スリリングな知的クルーズです。



ところで大山さんによる本書のまえがきに僕の言葉(ツイート)が引用されているのですが、それはこういうものです。「ディズニーランドが『アメリカのニセモノ』として存在し続けることで、遡行して『アメリカを本物にしたいから』なのではないか」

これは質問コーナーでマイクを持った石川初さんの「ディズニーランドはギリギリのところで本物にならないようにしている。本物になれないのではなく、あえて本物にならない屈折がある」という主旨の発言を聞いて、思いついてツイートしたのでした。

実はこれには元ネタがあって、ボードリヤールの『シミュラークルとシミュレーション』の中に「ディズニーランドは、アメリカすべてがディズニーランドなんだということを隠すために、そこにある」というくだりがあるんです。これが昔からずっと頭に残ってて、ふと結びついたというわけ。

『シミュラークルとシミュレーション』、面白いですよ。他にも「ディズニーランドの幻想は真でも偽でもない」とか、「オリジナルと似通った世界に我々は生きている」とか、ぐっとくるワードがたくさん出てきます。僕はずっと「本物とニセモノ」についてライフワーク的に考え続けているので、これもそういった興味からつながったものです。



本書を読んでいて、またハッと思いついたことがありまして。第3章で「ディズニーワールドには偽物のバックヤードを見せるアトラクションがある」という話が出てくるんですね。たとえばアニマルキングダムには、園内のサファリとは別に、そのサファリの裏側を見られるという設定のアトラクションがある。これが明らかにウソで、バックヤードも偽物であると。

「バックヤードがあることを伝える」というのは、つまり「このサファリは人工的に管理されてるんですよ」ってわざわざ表明しているということですよね。「サファリって言ってますけど、ここは本当のアフリカ大陸じゃないんです」と明かしてる(もちろんアフリカだと思ってる人はいないだろうけど)。これもまた、石川さんが指摘した「あえて本物になろうとしない屈折した態度」のように思えました。

もちろんノー・エビデンス! です。


『ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市』
http://www.amazon.co.jp/dp/4344984048


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# by pictist | 2016-02-11 00:42 | レビュー
2015年の活動記録


〈2~3月 〉
●紀伊國屋書店さいたま新都心店で「ピクトさんフェア」開催

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〈5月〉
●ペッ景(ペットボトルのある風景)のサイト「PET bottle scape」を公開
PET bottle scape

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●ふくやま美術館(広島県福山市)でピクトさんグッズの取扱いがスタート

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●ベイエフエム「The BAY☆LINE」に電話出演

〈6月〉
ピクトさん手ぬぐい新色「みかん」リリース
http://mon.cifaka.jp/?pid=77024800

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# by pictist | 2015-12-23 19:30 | あれこれ
猫よけペットボトルの起源
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ペッ景(ペットボトルのある風景)を撮り続けている私ですが、起源を調べたりするのは自分の役割ではないと思っているので今まで積極的に検索したことはなかったんです。

でもやっぱり気になって調べてみました。日本語で調べても出所不明の話がヒットするばかりで、あまり手がかりは見つかりませんでした。

それで英語であれこれ検索して、やっと判明。おそらくこの人が発祥です。ニュージーランドのガーデナー、Eion Scarrow 氏。
Wikipedia:Eion Scarrow

Eion Scarrow 氏は「ガーデニング・グル」と言われるほどの有名人だったそうです。多数の著書があり、テレビ・ラジオで番組も持っていたと。

こちらは彼の訃報記事(2013年)。
Gardening guru Eion Scarrow passes away

この記事の中にこんなくだりがあります。
he once declared that by placing plastic bottles filled with water on the lawn,dogs would be deterred from going about their business.His loyal followers were soon following his advice - completely unaware of his April Fool's joke.

つまり「ガーデニングの神」的な存在だったEion Scarrow 氏が、「水を入れたペットボトルを芝生に置いておくと犬が近寄ってこないよ」って言ったんですね。

エイプリルフールに。

最初は犬よけだったとは。日本でも猫よけだけでなく犬よけとして置かれているもの(例えば電柱の根元など)がありますが、そっちのほうがオリジン寄りだったわけですね。

では、彼はそれをいつどういう状況で言ったのか。こちらの記事によると、1989年にラジオ番組で言ったのだと書かれてます。そして2009年にテレビ(TVNZ)でその顛末を語ったらしい。
stuff.co.nz:Nelson mail
(※この記述「1989年」は誤りで、実際は1989年以前のエイプリルフールだったと推測できます。下記の「追記2」を参照ください)

「なぜ自分がそんなことを思いついたのか分からないんだ」みたいなこと言ってますね。

うん。ペットボトルに言わされたんだと思うよ…

この話、オーソン・ウェルズの火星人襲来よりすごくないですか。



追記:こんな記事もありました。TVNZ(テレビジョン・ニュージーランド)のサイトです。2009年に放送した番組の概要文のようです。
Companies buy into April Fools' pranks

「最近は企業が広告のためにやってるエイプリルフールのジョークが多いよね」というような内容みたい。動画リンクもあるけど残念ながら消えてますね。書かれている内容から推測すると、映像ではScarrow氏が取材に答えていたのではないでしょうか。見たかった。

上記で紹介した、2009年に顛末を語った出演番組(2010年の記事内でlast yearと書かれている)というのはこれでしょうね。

最後のほうにScarrow氏の発言が引用されています。
Scarrow says the secret to a good prank is to get a good laugh out of it and ensure no-one gets hurt.

「良いいたずらは良い笑いをもたらし、そして誰も傷つけない」くらいの意味でしょうか。

そう、猫も傷つけないもんね。

※追記の追記:動画見つけました!
Scarrowさんがペットボトル置いてる(笑)
Companies buy into April Fools' pranks
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追記2:さらに追記です。図書館でこんな本を借りてきました。

『くそっ!なんてこった―「エイズの世界へようこそ」はアメリカから来た都市伝説』(ジャン・ハロルド・ブルンヴァン、新宿書房、1992年)

原題:『Curses! Broiled Again! The Hottest Urban Legends Going』 (Jan Harold Brunvand,W. W. Norton & Company,1989)

80年代に、ちょっとした都市伝説ブームがありました。『消えるヒッチハイカー』という書名に見覚えのある方もいるのではないかと思います。上記の本はその『消えるヒッチハイカー』に続いて刊行された都市伝説シリーズの第4弾です。

著者のブルンヴァンはアメリカの民俗学者で、「都市伝説(Urban Legend)」という概念は彼の著作によって一般の人々に知られるようになったと言われています。ちなみに「都市伝説」という日本語は、ブルンヴァンの著作が翻訳される際、Urban Legendの訳語としてつくられた造語です。

さて、その都市伝説シリーズ第4弾である『くそっ!なんてこった』の中に、「ニュージーランド(やそのほかの国)の芝生の手入れ」と題された章があります。以下に重要な箇所を抜粋します。

これはブルンヴァンが、1988年にニュージーランドを訪れた際の話です。

ニュージーランドでどこへ行っても、きちんと手入れされた芝生のあちこちに、水の入った瓶が置かれているのが目についた。このことに関してわたしが質問した人はだれもが、それは芝生の上で犬が糞をするのを防ぐ確実な方法だと、誰かに聞いたのだとわたしに語った。
瓶はおなじみの、一・二五リットル入りの清涼飲料水のプラスティック容器であった。時には、紙のラベルを貼られたままのものもあったが、きれいな瓶だけが用いられるようであった。
わたしは、わたしが訪れたほとんど全てのニュージーランドの町で、水の入った瓶を見た。芝生の手入れは全国的な熱狂のように思われた。

ブルンヴァンは新聞でこの都市伝説コラムを連載していました。本書にはコラム掲載後の反響も紹介されているのですが、「自分も似たものを見たことがある」という声は4件だけだったそうです。全米35紙の新聞に共同配信されているにも関わらず。

その4件は「香辛料や香水を入れた瓶を庭に置いて犬よけにしている人がいる」という内容でした。

犬の嗅覚が鋭いという知識から発想したものなのでしょう。水とはちょっと文脈が違いますよね。いずれにしてもコラムが連載された当時(1988年頃)には、アメリカでは水による猫・犬よけペットボトル文化はなかったようです。これもニュージーランド発祥であることを補強する情報だと思います。

ただ、一つだけ辻褄の合わない点があります。それは、これが「1988年」のできごとであるということ。

前掲サイトの記述では、Eion Scarrow 氏がラジオでエイプリルフール・ジョークを言ったのは1989年のことだと書かれていました。

ブルンヴァンは本書のまえがきで自分がニュージーランドを訪れたのは1988年の1月から5月のことであると明記しているので(滞在中も現地でコラムを執筆していたらしい)、ニュージーランドを訪れた年が間違っているということは、まずないと思います(本書の刊行が1989年)。

ですから、おそらく前掲サイトの記述(1989年)のほうが間違いなのだと思います。Eion Scarrow 氏がラジオでエイプリルフール・ジョークを言ったのは、実際は1987年か、それ以前の年だったのでしょう。

本章は以下のような言葉で締めくくられています。

ニュージーランドから戻って以来、わたしはソルトレイク・シティをあちこち歩き回ってきたが、当地でこの特別な形の芝の手入れが行われているのをまだ見たことがない。だがわたしは、この事柄に関してわたしが見出したことが、これらのほんのわずかなことだけでは終わらないと思っている。


まさにこの予言通りになりましたね。



追記3:細かい情報ですが、またまた追記です。Eion Scarrow 氏 がエイプリルフール・ジョークを言ったラジオ局は1ZB(現在のNewstalk ZB)だということが分かりました。この雑誌の14〜15ページ。2012年なので、亡くなる前年の記事ですね。



追記4(2016年4月1日)
またまた追記です。今日はエイプリルフールなので、ふと思い立って補足を綴ることにしました。まず、上記をあらためて要約してみましょう。

ニュージーランドの有名ガーデナー、イーオン・スカロウ氏が、1987年(かそれ以前)のエイプリルフールに、ラジオ番組で「水を入れたペットボトルを芝生に置いておくと犬が近寄ってこないよ」と発言した。それはまたたく間にニュージーランド中に広まった。

さて、この後どうなったのでしょうか。

この犬よけメソッドはオーストラリアにも伝播したようです。こちらはオーストラリアのガーデニング番組『Burke's Backyard』(1987〜2004)のワンシーン。ホストのDon Burke氏が、「これは迷信なんですよ」と視聴者に語っています。つまり、オーストラリアにもそれだけ「ペットボトル置き」が広まっていたということでしょう。
Burke's Backyard, Old Husband's Tales - Water Bottles to Stop Dogs Pooing on Lawn

残念ながらこのシーンの放映年は不明ですが、Don Burke氏の容貌から推測すると、番組初期ということはないと思います。

さらに他の国々にも、この「ペットボトル置き」は伝播しています。驚くことに、地中海の「マルタ島」にまで伝わっていることがこちらの記事で報告されています。カナダ人の方が2007年に書いたブログです。
Why Are There Random Water Bottles On the Sidewalk?

興味深いのは、この記事に付けられた世界各国の方からのコメント。ざっとまとめると以下のような情報が得られます。

・アイルランド
・オーストラリア
・アルゼンチン
・タイ
・アメリカ(カリフォルニア州サンディアゴ)

以上の国々では、犬よけとして同じことが行われていると。そしてマルタ島では犬よけではなく「猫よけ」として置かれてるんですよ、という地元の方からのコメントがあります。みなさんご存じのように、日本でも「猫よけ」として広まっていますよね。

日本とマルタ島でだけ「猫よけ」として広まったのは、おそらく環境のせいでしょう。マルタ島は猫が多いことで有名なのだそうです。
猫好きの聖地、70万匹が暮らす 地中海の島国・マルタ共和国



以前、Esteban Zapataさんというコロンビアのビジュアル・アーティストからメールをもらったことがあります。彼によれば、上記の国の他にもコロンビア、メキシコ、スペイン、イタリアでも同じ習慣があるとのこと。猫よけか犬よけかは書かれていませんでしたが、やはり世界各国に広まったことは間違いないようです。



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# by pictist | 2015-11-10 03:39 | あれこれ