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作成者:内海慶一
Author:UTSUMI Keiichi
picto@mx35.tiki.ne.jp
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鉄管スロープのサイトをつくりました
「鉄管スロープ」のサイトをつくりました。
https://pipeslope.jimdo.com

サイト内に書いた解説をこちらにも転載しておきます。

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2016年6月、岡山市で『街角図鑑』出版記念スライドトークLIVEを開催した。イベント前に東京からお招きした出演者のみなさんと街歩きをした際、それは「発見」された。
「こういうの、岡山にはよくあるんですか?」
と東京メンバーが指差したのは、鉄パイプでつくられた段差スロープ。駐車場や車庫など、車が出入りする場所に設置されているものだ。岡山在住の私には見慣れたものだった。
「ありますけど…え? 東京にはないんですか!?」
驚いた。どこにでもあると思っていたものが、そうではないと知ったときの愉快な衝撃。

実家のある広島県福山市(岡山県との県境に接している)でもよく目にしていたはずだ。では、この鉄管スロープ(と呼ぶことにした)はどこからどこまでのエリアに存在しているのだろうか。
さっそくツイッターで目撃情報を募った。グーグルストリートビューもチェックした。その結果、どうやら鉄管スロープは岡山県内と広島県内にのみ存在しているらしいことが分かった。一部、三重県桑名市や愛知県名古屋市などからも目撃情報が寄せられたが、ほんの数例であり、例外的な事例らしい。興味深いことに、岡山・広島に隣接している県(島根、鳥取、山口、兵庫)でもほぼ目撃例がなく(各県の在住者から「見たことがない」という証言が寄せられている)、県境を越えたとたんになくなるようだった。

鉄管スロープがいつごろ誕生したのかは分からないが、少なくとも50年以上は経っているだろう。1972年生まれの私自身、幼いころから目にしていたような気がするし、古びた鉄管の劣化具合からも、20〜30年どころではないだろうと推測できる。
鉄管スロープはどこの街で生まれたのだろうか。岡山か広島か。時間が経ちすぎていて、特定することは難しそうだ。

鉄管スロープは、それぞれの町の鉄工所がつくっているのだろう。取材をしてみたいが、ツテもなく、今のところ調査ができていない。今もときどき新しい鉄管スロープを目にすることがあるので、どこかに製作経験を持つ現役の職人さんがいるはずだ。話を聞けば、少しは鉄管スロープの歴史に触れることができるかもしれない。

鉄管スロープは現場の状況に合わせてつくられている。すべて一点モノで、一基ごとに個性がある。だから見ていて飽きない。たまにハッとするような、創意に富んだ作品もある。
岡山県か広島県を訪れた方は、ぜひ足元を気にしながら街を歩いてみてほしい。


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by pictist | 2017-08-21 21:41 | あれこれ
私たちは「都市鑑賞者」だと思う
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2017年3月に大山顕さんと「都市鑑賞論」というトークイベントをやりました。このイベントタイトルは最初から決まっていたわけではなく、イベント内容を打ち合わせしているとき、大山さんから「自分たちがやっていることを総括するには、どういう言い方をすればいいのかなあ」という投げかけがあったのです。そこで提案したのが「都市鑑賞」という言葉でした。

この言葉を出したとき、自分の中でスッと何かが楽になったような感覚がありました。考えてみると、自分たちがやっていることを一言で表す言葉が今までなかったなと。気づかないうちに、漠然とした「伝わらないストレス」を感じていたんだなと思ったのです。

街を歩いて、見て、ときには写真を撮る。そういった行為を指す言葉。人によって興味の対象は様々で、細分化されているけど、それらをひっくるめて表現する言葉がなかった。「路上観察」という範疇からははみ出しているし、「まちあるき」だと、ほとんど何も言ってない。

私たちは「都市鑑賞者」だと思うのです。

自分とは違うジャンルを追い求めているけど、でも同じ感覚を共有しているような、好奇心のベクトルが近いような、そんな人たちが大勢いる。「路上観察」「まちあるき」では今ひとつ捉えきれなかった「ある共通するタイプの人たち」が、「都市鑑賞」なら線でつながる。心理的な距離も近くなる。そんな、ちょっとしたうれしさを感じます。

ここで言う「都市」は、人の営みに関わる場所全般として、広義の意味で捉えていきたいと考えています。たとえば人里離れた山奥にあるダムも橋も、都市鑑賞に含んでいきたい。都市のバックヤードも都市の一部として考えたい。

というわけでここ最近、都市鑑賞という言葉を積極的に使い始めてます。

違うけど似ている。似ているけど違う、私たち。タイル、電線、室外機、給水塔、タイポグラフィ、路上園芸、ガソリンスタンド、すべり台、エスカレーター、送水口・・・都市鑑賞趣味をお持ちのみなさま、あらためまして、よろしくお願いします。



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by pictist | 2017-08-04 04:38 | あれこれ