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作成者:内海慶一
Author:UTSUMI Keiichi
picto@mx35.tiki.ne.jp
ライフログ


『タイポさんぽ 路上の文字観察』
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最近いろんな人に薦めまくってます。『タイポさんぽ 路上の文字観察』(藤本健太郎/誠文堂新光社)は街の看板から「文字」を採取し、そのデザインの妙を鑑賞した本。


町の風景に溢れる見慣れた「普通の書体」の海から、岩礁のように個性を突き出し訴えかけてくる文字


という一文が本書の中に出てきますが、これは著者の藤本さんの眼差しを端的に表していると思います。市井のデザイナーや職人の手仕事に宿る個性と野性を、藤本さんは愛する。その愛が本書の魅力の源泉となっています。

印象的なフレーズをいくつか引用しましょう。


なんでもかんでも既製書体でキレイ目に組んでおけば間違いないという考え方に鉄拳を喰らわすかのような、この奔放なシルエット

かつてあった法則性が失われたのかそれとも最初からそんなものはなかったのか限りなく分かんない感じ

描いた人の息づかいが伝わってくるようなアコースティック・タイポ

ちょっとやりすぎじゃないのか!と思ってしまうほどの躍動感

蒸留されきった現代の高精度な書体にはない、剥き身の迫力を持つ手仕事レタリング

「こういうのはどうだろう」と鉛筆ラフを描いているうちに思い付いたとしても、それを最後までやりきろうとはそうそう思わない処理

ちょっと他にあったかどうか思い出せない個性的な配色

文字としての完成度云々などといったこととはまったく別の次元に花開いた自由さ

レタリング奥義の惜しみないデモンストレーション


どうですか。この愛と可笑しみに満ちた表現。日本中どの街にも溢れている看板タイポグラフィを、こんなスタンスで切り取った人がかつていたでしょうか。

「見たことあるのに見えてなかった」が私の活動のテーマですが、本書も見事にそう思わせてくれるものでした。いつもの散歩がタイポさんぽに変わってしまう人、続出の予感です。

『タイポさんぽ 路上の文字観察』
藤本健太郎
出版社:誠文堂新光社
発売日: 2012/8/17
ページ数:167ページ
ISBN:9784416212844

http://www.amazon.co.jp/dp/4416212844

版元の紹介ページ
http://www.idea-mag.com/jp/publication/b036.php

ーー

※追記

出版記念イベントが決まりました!
かつて私も「ピクトさんナイト」を開催した、お台場のカルカルです。
私は駆けつけることができませんが、みなさんぜひ!

【タイポがたり ~路上の文字観察を語る!~】
2012年10月21日(日)
Open 12:30 Start 13:00 End 15:00 (予定)
前売券/¥1500 (その他飲食代は別途) 当日券/¥2000

詳細
http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_120927204053_1.htm



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by pictist | 2012-09-01 05:29 | レビュー
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